雪月風花

整理収納 × ファイナンシャルプランニング

華甲を越えて~60代以降と年金~

「任意継続加入制度」というものがあります。

国民年金への加入は原則60歳までですが、加入期間が不足している人や、基礎年金額を増やしたい人(満額支給ではない人のみ)などのためのものです。

現在は、10年の加入で年金支給を受けられるようになりましたが、以前25年間の加入期間が支給条件だった時には、少しだけ期間不足の時に役立つものでした。

60歳過ぎてからの費用対効果は、自身の長寿にかかっていると言えます。

 

それよりも、老後資金に直結する現実的な対策としては、「年金支給年齢までは働く」ことだと思います。

収入の無い状態では、どんなに切り詰めて生活しても、恐ろしい速さで資産が減っていくからです。

再雇用等で厚生年金加入が続いていれば、将来の厚生年金の支給額も増えますし、たとえ加入していなくても、給与で大まかな生活費をまかなうことができれば、手持ちの資金を温存できます。

 

年金支給年齢に関して、あまり耳にしませんが、「長期加入者の特例」というものがあります。

44年間、会社勤めをしたら、退職後からすぐに年金が(自分のねんきん定期便記載の)満額支給される、というものです。

例としては、高校卒業後すぐ企業に就職して62歳まで勤めた場合、高専卒業後すぐに就職して64歳まで勤めた場合です。

今や、基礎年金を65歳前に受け取ることはできないので、この特例に該当するならば、ライフスタイルとともに、一考しても良いでしょう。

 

とても大切なことがあります。

現在、健康年齢は男女ともに、71~72歳と言われています。

ということは、60代いっぱい老後資金のために働き、ひたすら貯蓄した場合、やっと時間ができた頃には動ける時間が少ししか残っていないことになります。

遠出が厳しくなったり、思うように趣味に打ち込めなくなる時が来る前に、お金と時間のバランスをとりながら、あまり悔いの残らないように楽しみましょう。

楽しい想い出は、人生の宝です。

 

日々の暮らしの中に、ちょっと良いことがありますように…

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