後半戦 やってはいけない 3つの投資 ~50代と年金~
「投資をする時は、時間を味方に」と言われます。
人生の折り返しを過ぎて失ったものは、リカバリーが難しいもの。
安易にやるべきではない”投資”、3つのパターンです。
1)株に興味を持てない人の株投資
”年金崩壊”、”自助努力”…の文字に心が騒ぎ、株や投資信託の説明会に行き、勧められるままに始める投資。
考えてみてください。一日中、何面もの画面を見ながら、多くの情報と共に値動きを追う機関投資家や、株が好きで毎日の株価チェックが苦にならない個人投資家たちと、限られたパイを取り合って、勝てるでしょうか?
もしも毎日、株価チェックの練習を続けてみて、意外と楽しい、と思った方なら、株デビューもアリです。
2)不動産好きではない人の投資物件
不動産投資は、「購入物件が自分のものになる + 約20年くらいで投資額を回収」するものと考えられます。相続でもない限り、多額の借金を負うことにもなります。
空室の時は必ずあります。
家賃保証でも、高い管理費を払い、2~3年ごとに家賃が少しずつ下がります。
保証会社の経営悪化で、最初の契約内容がわずか数年で一方的に破棄されたニュースも耳にしますよね…。
”不労所得”の響きは魅力的ですが、期間が長く金額が大きいと、リスクもケタ違いなので、そもそも物件を調べること・見ることが好きな方以外には、お薦めできません。
もしも、不動産に関する自分の意見を語れるほどに思い入れがあり、資金計画に自信がある場合は、自分の目で物件探しから!
3)過剰で安易な、”人”への投資
50代半ばで一度退職し、子会社勤務や再雇用になる場合が増えています。早めに受け取った退職金につい、気が大きくなることもあります。
安易に子に金銭援助したり、孫に必要以上の教育費を出したり、退職後の起業のためにと過剰な自己投資をする前に、老後の資産がどのくらい必要かを考えてみることが大切です。
1)2)は、年金を補うつもりで始める投資について、3)は老後資金を大切に…というお話でした。
日々の暮らしの中に、ちょっと良いことがありますように…