少ないのに揉める…というのは事実。
~FP(ファイナンシャル・プランナー)雑記帳~
年賀状を出さない人が増えました。
若い世代はもちろんのこと、毎年欠かさず多数の年賀状を書いてきた世代でも、申し合わせの上、徐々に”あけおめ”メールになり、最近は、ラインのスタンプ一つで新年のご挨拶を済ませることが多くなりました。
私も、毎年細々と出しているのは、昔から賀状のやり取りが続く、遠くにお住いの方々だけです。
そろそろ賀状のデザインを考える時期になりましたが、今年は喪中はがきの準備です。
今年の2月、郷里の父が亡くなりました。
いくつか持病があり、軽くボケてもいましたが、短命の家系にしては世間並の寿命でした。
前日まで好物を食べ、亡くなる当日も横にはなっているものの、自分の口で室温の調節を頼んだりしている(←この時点で、当人も同居の妹一家も、まだ亡くなるとは思わず…)うちに昏睡状態になり、安らかな最期だったそうです。
家族葬でしたが、こちらにも身内に病人がいてゆっくりはできず、日帰りしました。
なので、死亡届(7日以内)、亡父の所得税の申告・納付(準確定申告/4か月以内)など、一連の手続きは、すべて妹がすることになりました。
私がやった唯一の手続きは、相続放棄の手続き(3か月以内)のみです。
「相続放棄申述書」(裁判所HPからダウンロード可能)に記入しただけで、添付書類の戸籍謄本等をそろえるのも(名義変更にも必要)、家庭裁判所への提出も、妹任せとなり、FP的には経験値がほとんど増えない結果となりました。
遺言書はなく、負債もありませんでした。
同居していた家土地の裏に小さな古い貸家もありますが、地方都市なので、東京のような評価額とはならず、葬儀代を引くとわずかな資産しかなく、相続税(あれば、納付は10カ月以内)も掛かりようがなく、何もトラブルなく終わりました。
実は、母も昔、相続放棄しました。
母の場合、姉と弟嫁でもめて、病弱な母は早々にすべての権利を棄て、祖母の家土地は弟、女一人分の貯え程度の現金は残らず姉が相続し、疎遠になりました。
私の場合は、母亡き後、父に、思い残すことがない程に面倒を見てくれた妹一家に感謝しての放棄なので、円満な相続だったと言えるでしょう。
父の好物は、ケーキ とコーヒーでした。
日々の暮らしの中に、ちょっと良いことがありますように…